2012年 2月10日

東京国立博物館で「モナ・リザ展」が開催されたのは1974年4月のこと。日本初公開の名画を一目見ようと、会場は連日、長蛇の列が続いた▼かつて戦火の中、「モナ・リザ」などのフランスの美術品をナチスから守り抜いたルネ・ユイグ氏も、同展開催を機に来日し、池田SGI会長との出会いを刻んでいる▼当時、「科学の力が人間を幸せにする」「豊かになることが幸福である」という価値観に、既にはっきりと限界が見え始めていた。「精神の復興」こそが暗澹たる現代を蘇生させる、と訴えていたユイグ氏にとって、SGI会長との出会いは確かな希望となったにちがいない▼今春、東北に“ルーブルの至宝”がやってくる。「3・11」から1年。被災地とのさらなる連帯の気持ちを表したいと、半年間にわたる、岩手・宮城・福島の3県での巡回展「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」の開催が決まった▼「真の芸術は、見る一人ひとりに語りかけ、励まし、教える」とSGI会長。人間の偉大な精神が凝縮された芸術作品は、時を超え、空間を超え、見る人の置かれたさまざまな状況を超えて、心に感動と希望の光を降り注ぐ。「永遠の価値」を求める生き方への糧となることを望みたい。(城)





